明視野観察とは何?見え方の特徴や顕微鏡の使い方、メリットをまとめて解説

明視野観察とは、明るい視野の中で行う観察法です。ほとんどのサンプルを観察できるメリットがありますが、特徴や顕微鏡の使い方を知らない方もいるでしょう。本記事では、明視野観察の仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説します。

明視野観察とは?

明視野観察とは、生物顕微鏡を使った観察方法の中で、医学・生物学研究で一般的に用いられる観察法です。明るい視野の中で行うため、対象となるサンプルを確認しやすいのが特徴でしょう。「めいしやかんさつ」と読み、明視野観察に用いられる顕微鏡は英語でbright field microscopeをいいます。

光を吸収しやすいサンプルの観察に向いていますが、透明や色が薄く見にくい対象も、顕微鏡の設定を工夫する、もしくはサンプルに色を付ける染色法によって観察できます。ほとんどのサンプルを捉えられるのが明視野観察なのです。

暗視野観察との違いは、明るさと対象

明視野観察と比較されがちなのが、暗視野観察です。同じく顕微鏡を使った観察法の一つで、その違いは視野の明るさと得意とするサンプルにあります。先述の通り、明視野観察はサンプルに直接光を当て、明るい視界の元で行われます。一方、サンプルに注がれる直接光を遮って、暗い視界を作って行うのが暗視野観察です。

ほとんどのサンプルを観察できる明視野観察ですが、光を吸収してもなおコントラストが低かったり、透明・色が薄い対象の観察はやや不得意だったりします。対して、暗視野観察ではサンプルが浮かび上がって見えるため、コントラストが低く透明・小さな対象の観察に向く違いがあります。

位相差観察との違いは、透明サンプルの視認性

明視野観察の問題点をカバーするのが、位相差観察です。明視野観察では染色法を用いず、透明・色が薄いサンプルをはっきりと確認することはできません。対して位相差観察は、染色せず、顕微鏡の設定で作る光(回折光と直進光)のズレを利用して、見にくいサンプルの視認性を高められる観察方法です。明視野観察と位相差観察には、透明もしくはそれに近いサンプルの見やすさに違いがあると覚えておきましょう。

明視野顕微鏡の仕組み・使い方

明視野観察は対応の顕微鏡に、サンプルを乗せたスライドガラスをセットするところから始めます。次に、LEDもしくはハロゲンランプといった光を当てて像を作成します。これらの光がサンプルを通過すると、対物レンズが像を拡大して接眼レンズもしくはカメラに投影される仕組みです。

明視野顕微鏡の大まかな使い方は以下の通りです。

STEP(1)電源を入れ、ランプを点灯

STEP(2)調光ダイヤルで明るさを調整

STEP(3)眼幅・視度の調整

STEP(4)サンプルをセット

STEP(5)ピントと絞りの調整後、観察開始

なおランプの光は黄色みを帯びているため、そのまま観察すると正しい色が得られません。STEP(1)で色濃度変換フィルターを用いると、自然な色調に近づけられます。

明視野観察のメリット

医学に生物学にと重宝される明視野観察は、対応範囲の広さと工程のシンプルさがメリットです。それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

(1)サンプルの対応範囲が広い

さまざまなサンプルを観察できるのが、特筆すべき明視野観察のメリットです。観察できない対象の方が少ないほどで、生体や細胞をはじめ、線維、鉱物などまで対応可能です。そのため医学や生物学以外でも、数多くの研究に活用できます。

(2)工程がシンプルで分かりやすい

メリットの2つ目は、観察方法がシンプルかつ分かりやすいことです。染色が必須ではない上、顕微鏡でやっておくべき特別な調整もありません。ベテランの研究者だけでなく、ビギナーの観察にも適しているのもポイントです。

明視野観察のデメリット

対応範囲が広い明視野観察ですが、サンプルの視認性となれば話は別です。最後に、明視野観察のデメリットを2つ確認しておきましょう。

(1)サンプルの色・素材によっては観察しにくい

ほとんどのサンプルを観察できる一方、透明もしくは色が薄い対象は観察しにくいのがデメリットの一つです。染色法を用いたり、顕微鏡の設定を工夫したりすればコントラストは上がりますが、そのままでは観察が困難です。

(2)染色法では生きたままの観察が困難

染色法を用いた明視野観察を行う場合、生体が死滅してしまうリスクがあるというデメリットもあります。染色するとサンプルのコントラストが上がり、見えやすくはなりますが、生きたままの観察は難しいと覚えておかなければなりません。

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ほとんどのサンプルに対応する明視野観察は、医学・生物学の研究にも大きく貢献する観察法です。染色法や顕微鏡の設定を工夫すれば、本来不得意とする透明・色が薄いサンプルも観察できるため、顕微鏡観察の基本ツールと考えられます。

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